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令和2年度 秋季卒業式?学位記授与式 告辞
2020年9月30日更新
本日、学び舎を巣立って行かれる学部生と大学院生の皆さま、そして論文博士の皆さま、まことにおめでとうございます。お茶の水女子大学の教職員を代表して、心からお祝い申し上げます。
世界中で皇冠足球比分の感染が拡大する不安な中で、今日の佳き日を迎えることになりました。卒業生?修了生やご家族の皆さまと直接お会いして、お祝いの言葉をお贈りしたかったのですが、とても残念ではありますが、皆さまの健康と安全のために、対面での卒業式?学位記授与式を中止することに致しました。このような形式ではありますが、皆さまへのお祝いの気持ちと共に、皆さまの学びを支え続けて下さったご家族やご関係の方々へ、感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
これから皆さまの多くは、広い社会へと羽ばたいて行かれるわけですが、先行き不透明な社会状況に対して、多くの不安を覚えていらっしゃることと思います。でも、これまでの長い歴史の中で、人類は、様々な困難に立ち向かい、それらを克服して来ましたし、決して明けない夜はありませんから、どうぞこの機会を、危機管理を学ぶ経験と捉えて頂いて、それぞれの立場でなすべきことや出来ることを考え、実践に結び付ける契機として頂きたく思います。
変化の激しい現在、社会に出たその先に何があるかは予測困難ですが、異なる環境で異なる考え方をもつ人たちと理解し合い、人間として尊敬し合う生き方を身に着け、それをさらに後に続く人たちに示して下さい。そして、新たな道を切り拓く過程を楽しんで頂きたいと願っています。お茶の水女子大学で経験された、文?理の垣根を越えた幅広い学びと、課題解決を目指した知的訓練は、皆さまの将来にとって、大きな力になることでしょう。
そして、今後、どんな道に進まれたとしても、困難と思われることにもチャレンジする勇気と、失敗しても諦めない強さを持ち続けて頂きたいと思います。長い人生では、思いも掛けない困難な場面に遭遇したり、高い壁に突き当たったりして、思うように物事が進まないことが少なからずあることと思います。深い谷に落ちてしまったような気がして、諦めたり逃げてしまいたくなったりすることもあるでしょう。
チャレンジして失敗することは、決して恥ずかしいことではなく、その経験は、皆さまを強くし