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2012年7月4日更新
本日は、猛暑の中お茶の水女子大学のオープンキャンパスにお出で下さいまして誠に有難うございます。限られた時間ではございますが、本学のキャンパスの雰囲気に少しでも触れていただき、また、私共の大学の教育方針をご理解いただけましたら幸いです。
先日、本学の大学院生がある賞を受賞しました。博士課程に在籍する優れた女性科学者を顕彰するもので、厳しい審査で知られている賞ですが、物質科学と生命科学の分野でそれぞれに二人が表彰され、そのうちの一人がお茶大の大学院の学生でした。実は昨年もお茶大生が一人受賞しています。また、学部生でありながら、研究の成果を活かして企業と共同で新たな商品を開発している学生もいます。
学生の活躍は目覚ましく、そして卒業生の進路は極めて多様です。卒業生の調査を基に、職業分類で見ますと、教育関係、公務員、学術研究、情報通信関連、製造業が上位になっていますが、これらの職業分類から、本学の卒業生がまさに社会の知識基盤や政策の場など社会の中枢で多く貢献していることが分かります。
また、お茶の水女子大学の学生は関心の幅が広く、常に新しいことに挑戦しようという意欲にあふれていますが、この気質は、本学の伝統ともいえます。
本学は、日本で最初の女性の理学博士や農学博士、女性として国際的に活躍した初めての研究者が学び、そして教壇に立った大学でもあります。また、大学等の教育機関の創設に関わった卒業生も多く、東京女子大学や現在の共立女子大学、日本女子体育大学等がそうですし、本学の卒業生の会である桜蔭会は、関東大震災の翌年に桜蔭学園を創設しています。
本学は優れた資質を持ち先駆けとなる女性を教育し、そして社会をリードする女性を多く輩出して、国立の高等教育機関としての役割を果たし続けてきました。
創立は137年前(1875年)、東京女子師範学校が設置された時に遡ります。場所は、