本日はお出でいただきまして有難うございます。
三日間にわたって、この講堂を中心にopen campusを行います。
この講堂は、「徽音堂」とも呼んでいますが、入学式や卒業式など、大学の重要な行事を行う場です。学生がここから大学での学びを開始し、専門的な知識を身につけて、社会へと新たな歩みを始める場であり、本学の学びを象徴する空間と言えます。
今日は短い時間ではありますが、お茶の水女子大学の教育の一端に触れ、また、キャンパスの雰囲気を少しでも味わっていただけましたら幸いです。
お茶の水女子大学は、1875年(明治8年)に、お茶の水に創設された東京女子師範学校を前身としています。創設された場所は現在の御茶ノ水駅の前、東京医科歯科大学があるところです。その校舎が今から91年前、1923年の関東大震災で焼失し、その後の新たな都市計画に基づく区画整理もあって、1932年(82年前)にこの大塚にキャンパスを移しました。
大学の名前は東京女子師範学校から女子高等師範学校へ、そしてさらに、奈良に女子高等師範学校ができたことから、東京女子高等師範学校へと名前を変えましたが、新制大学になるにあたって、創設の場所で「お茶の水の学校」と呼ばれていたことから「お茶の水女子大学」と命名された、と本学の資料には記されています。
この大学は、国によって設置された最初の女性のための高等教育機関であり、この大学で学びリーダーとして社会的に活躍する多くの女性を育成してきた伝統があります。
創設の主旨は、男性と優劣の差のない教育を女性も受けられるようにすることでした。当時の文部卿木戸